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認可外保育園

認可外保育園の種類——ベビーホテル・企業主導型・院内保育の違い

更新日:2026年3月28日

認可外保育園にも多様な種類があります。ベビーホテル、企業主導型保育、院内保育など、それぞれの特徴と対象者をわかりやすく整理します。

認可外保育園の種類——ベビーホテル・企業主導型・院内保育の違い

認可外保育施設とは?まず全体像を把握しよう

保活をしていると「認可外」という言葉をよく耳にしますが、認可外保育施設は一種類ではありません。東京都の分類では、認可外保育施設は大きく①認証保育所(東京都独自制度)、②企業主導型保育施設、③ベビーホテル、④その他の認可外保育施設(インターナショナルスクール、モンテッソーリ園など)、⑤事業所内保育・院内保育に分けられます。それぞれ設置主体・利用対象・補助金の仕組みが異なるため、特徴を正しく理解した上で選択肢に加えることが大切です。

①ベビーホテル:夜間・短時間・一時預かりに対応

ベビーホテルとは、①夜間(午後8時以降)の保育、②宿泊を伴う保育、③一時預かりを主とする保育——のいずれかを行う認可外保育施設を指す東京都の通称です。シフト制の仕事や急な残業、冠婚葬祭など、認可保育所では対応しにくい時間帯に子どもを預けられるのが最大の特徴です。ただし月極での定期利用には対応していない施設も多く、料金も時間単位となるため、日常的な保育利用には向かない場合があります。東京都への届出が必要で、年1回以上の立入調査が義務付けられています。世田谷区内にも複数施設がありますが、メインの預け先というよりはサポート的な位置づけで活用する家庭が多いです。

②企業主導型保育施設:内閣府の制度、地域枠がポイント

企業主導型保育事業は、内閣府が2016年度に創設した制度です。企業が従業員の子ども向けに保育施設を設置・運営する「企業枠」と、地域の一般家庭も利用できる「地域枠」(定員の50%まで)の2種類があります。認可保育所に準じた基準で運営され、国から多額の助成金が支給されるため、保育料が比較的抑えられている施設が多いのが特徴です。利用者が直接施設と契約する仕組みのため、自治体の利用調整(点数制の選考)を経ずに申込・入園できる点が保活中の親にとって大きなメリットです。ただし地域枠の定員は少ない施設も多く、早めの見学・問い合わせが必要です。世田谷区内にも複数の企業主導型施設があり、認可の待機中に地域枠で入園するケースも見られます。

③認証保育所(東京都独自):A型・B型の違い

認証保育所は東京都が2001年に独自に創設した制度で、国の認可基準を満たさないものの、都が定めた基準(最低保育面積・職員配置など)を満たす施設に「認証」を与えます。国の認可外でありながら東京都から補助金が出るため、保育の質が担保されやすいのが特長です。A型とB型で規模や対象年齢が異なります。

区分定員規模対象年齢特徴
A型13〜99人0〜5歳駅前設置を基本とし、都市型の利便性重視。開所時間は13時間以上。
B型6〜29人0〜2歳小規模で家庭的な保育。住宅地への設置が多い。

世田谷区は認証保育所の数が23区内でも上位に位置し、駅周辺を中心にA型が多く分布しています。区から補助金(保護者への保育料助成)が別途支給される仕組みもあるため、実質的な保育料負担は施設によって大きく異なります。認可保育所に入れなかった場合の「第一の代替手段」として検討している家庭が世田谷区では最も多い類型です。

④その他の認可外保育施設:インター・モンテッソーリ・小規模など

英語保育を行うインターナショナルプリスクールや、モンテッソーリ・シュタイナーなど独自の保育哲学を持つ施設、少人数で家庭的保育を行う小規模の認可外施設なども、すべて「その他の認可外保育施設」に含まれます。保育料は高めになりやすいですが、教育方針や言語環境へのこだわりがある家庭に選ばれています。東京都への届出・立入調査の対象ではありますが、補助金の仕組みは施設ごとに異なります。

⑤院内保育・事業所内保育:職員向けが基本、地域開放も

事業所内保育施設は、企業や病院などが自社の従業員のために設置する保育施設の総称です。このうち病院が設置するものを特に「院内保育」と呼びます。看護師・医師など不規則なシフト勤務の職員に対応するため、早朝・夜間保育や365日対応の施設も少なくありません。基本的に当該事業所の従業員の子どもを対象としていますが、定員に余裕がある場合に地域の子どもを受け入れる施設もあります。企業主導型保育と混同されることがありますが、事業所内保育は主に従業員の福利厚生が目的で、運営基準や助成金の体系が異なります。

世田谷区内での分布実態

世田谷区は23区の中でも人口が最多で、保活の競争率が高いことで知られています。区内の認可外保育施設の実態は以下のような傾向があります。

  • 認証保育所(主にA型)が最も多く、三軒茶屋・下北沢・二子玉川などの主要駅周辺に集中している。
  • 企業主導型保育施設は区内に複数存在し、地域枠を設けている施設もあるが、定員が少ないため情報収集を早めに行う必要がある。
  • ベビーホテルは一時預かりニーズに対応するものが点在しており、定期利用には不向きな施設が多い。
  • インターナショナルプリスクールは成城・用賀・三軒茶屋エリアに比較的多く、英語教育への関心が高い家庭に利用されている。
  • 院内保育は区内の大規模病院(国立成育医療研究センターなど)が設置しているが、基本的に職員向けで一般利用は難しい。

各施設タイプの比較まとめ

種類管轄・制度利用調整保育料の目安こんな家庭に向く
認証保育所A型東京都独自施設と直接契約月3〜6万円程度(区補助あり)認可落ち後の主力候補を探す家庭
認証保育所B型東京都独自施設と直接契約月3〜5万円程度少人数・家庭的保育を求める家庭
企業主導型内閣府施設と直接契約月2〜5万円程度認可の利用調整を待てない家庭
ベビーホテル都への届出のみ施設と直接契約時間単位(500〜1,500円/時)不規則勤務・一時預かりが必要な家庭
その他認可外都への届出のみ施設と直接契約月5〜15万円以上も教育方針・英語環境にこだわる家庭
院内・事業所内保育施設設置者による勤務先経由施設による当該事業所に勤務している家庭

【注意】保育料・定員・空き状況は施設ごと・年度ごとに変わります。必ず各施設に直接問い合わせるか、世田谷区の保育施設案内(区公式サイト内「保育施設を探す」)で最新情報を確認してください。また、認可外保育施設であっても、3〜5歳児は「幼児教育・保育の無償化」の対象(月3.7万円上限の補助)となる場合があります。